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弊社のシャーリングの紹介です。
コマツ産機製の油圧シャーリングで能力は鉄板で厚さ6mmまで長さ2500mmまでの物が切れます。
この機械の原理を簡単に言うと紙の押切器の紙が鉄板に変わっただけです。
ですので、板状のある程度の硬さの有る物なら金属でなくても切れます。(例:アクリル板や板ゴムなどは綺麗に切れます。)
ただ木材と硬いだけで粘りの全然ないモノ(割れたり裂けたりしやすい物)は無理です。切る衝撃で割れます。(厚さ3mm位までのベニヤ板は切れます。)

後側位置決め装置(電動バックゲージ)
前にある制御盤に数値(5mm~800まで0.1mm単位)を入れると切断刃の後ろに有るバックストップがその数値まで動いて止まります。

前側位置決め装置
前面側にもメモリ付の溝が有りそこを簡単なストッパーで固定しストッパーにあてて前側寸法で切ることもできます。
普段は上面よりわずか下で平になっていますが、赤↓部分を押すとストッパーあて面がでてきます。

青い←方向から鉄板を押していくとその重さでストッパーは何もしなくても自然に沈み込み邪魔にはなりません。

すべてが手と目で決めるので0.1mm単位は無理です。(プラスマイナス0.5mm位です。)

2か所のストッパーを同じ目盛りに合わせてから鉄板の前端を当てて刃の後ろにはみ出した部分を切り落とします。
切断作業の手順
制御盤で
後ろ側にあるバックゲージを切断したい寸法に移動させてそこに板を当ててふっとスイッチを踏むと油圧シリンダー式の板抑えが板をガッチリ抑えその直後に上刃がユックリ(メカシャーに比べ)落ちて板を押し切りし後ろ下方に落とします。

ギャップ調整電動化(オプション)必要なし
上写真の赤い右横向き矢印のスイッチはオプション(電動式)時に稼働するスイッチで押しても動きません。ノーマルではここを押して調整は出来ず(下写真の)制御盤の左横に有る大きなハンドルを回してギャップ調整を行います。とても軽く回るし制御盤を見ながら調整できる位置なので使いやすいです。オプション付けなくて良かったと思えるほどです。

シートサポート(オプション)薄板切るなら絶対必要!
薄い板は後ろで垂れてしまいうまく寸法位置決めのバックゲージに当たりません。それを下から出てきて平らな位置まで押し上げる装置です。2.3mm以下の板を切るには必要です。オプションです。後からつけると費用が2倍ぐらいに成るそうですので必ず購入時につけましょう。コンプレッサーのエアーの力(配管接続)が必要です。

メカシャーに比べ
以前までは某メーカーの能力は小さいですがメカシャー2台を購入経験が有ります。それに比べると切り口の垂直正確さはそれほど気になりませんが、細く長い物(フラットバーに)切ったときは油圧式の方ががねじれひずみが出やすいように思います。良い点は板抑えが油圧で強い所とギャップ調整がハンドルを回すだけで簡単にできる点です。(メカシャー式はギャップ調整が簡単にできません。)

ねじれも出ていますので片方を万力でくわえ反対側を大きなモンキーを差し込み挟みねじれの修正をします。
コマツ産機ホームページです。最新式が載っています。
日頃のメンテナンス
メカシャーと違い潤滑油のポンプタンクはありませんので補給油は必要ありません。グリスニップルが数か所有る所とギヤ部などへ半年に1回(使用頻度が多ければ感覚は短くします)グリスを塗ってるだけです。
また油圧の作動油のフィルターの清掃と作動油の交換は整備ノートには毎年となっていますが10年以上交換していません。弊社ぐらいの使用頻度では必要ないと思います。30年以上も油圧作動油(ハイドロリックオイル)を変えていないプレスブレーキのピストンOリングの交換を昨年行なったとき作動油とそのフィルターの点検などしましたが全く綺麗なままでしたので。(あくまで弊社の事情でお勧めするものでは無いです)
車のエンジンのオイル(半年~1年で絶対交換必要)様な高温になることも少ないからかと思います。
以上です最後までお読みいただきありがとうございます。